Maintenance Blog

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整備ブログ

2016/01/07

ベンツCLS350 トランクリッド開閉不良

皆様こんにちは!今年初めての整備ブログです。
不定期ですが、皆様にお役に立てるブログを掲載させていただきますので宜しくお願い致します!!

さてさて、今年一発目のブログはCLSのトランクの開閉不良とブレーキパットの交換作業です。
ご存じの通りW211やW219はブレーキシステムがSBC(センソトロニック・ブレーキ・コントロール)というややこしい名前ですが、ブレーキを電子制御してくれる優れたシステムです。
このシステム、安全面では優れておりますが、ブレーキフルードの定期交換などのメンテナンスをきっちりしておかないとプレッシャーが不良になり、警告灯が点灯したり交換工賃が高額だったり、はたまた寿命が決まっており、時期が来るとASSY交換しなくてはならないなど、色々難のあるシステムといえます。
事実、現行モデルではこのシステムが廃止になっておりますしね。

今回の作業はフロントのブレーキパットの交換作業で、SBCシステムのブレーキはキャリパーの脱着時にSBCのシステムを作動しないようにテスターで行うか、SBCシステムへの電源供給をカットする必要があります。
取り外したブレーキパットはご覧の通り、かなり摩耗が進んでおりました。
もう一点のご依頼分のトランクの開閉不良ですが、CLS(w219)のトランクロックは電子ロックの為、電源が供給されてないかトランクロック本体の不良だと察しが付きます。
とりあえず、強制的にトランクを開けて内張を取り外し、電源供給がしているかどうか確認します。
テスターで測定すると電流は流れているものの導通はしておらず、アース不良が原因と判明しました。
そこで、車両側からのハーネスを順番に探るとアース線が断線しておりました(^^;)
断線部分を修理し作動確認すると全てのトランクの作動が復旧しました。